口和の魅力を深堀取材!
#口和が好き

#口和が好き 002 よもぎカフェ

~ビジネスモデルとライフスタイルのまんなかで~

口和町宮内

冨 由香さん、木原 崇さん

#口和が好き 004 2023年4月20日

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《お料理》

天空の豚(自家飼育の豚さん)のハンバーグ

とうもろこしのキッシュ

庄原産もち米と天空の豚のちまき

自家製こんにゃくのお刺身 葉わさび添え

自家製豆腐にクレソンを乗せて

オニオンスープ

《デザート》

自家製たまごといちごのアイスクリーム

熊笹パウダーのケーキ

無農薬でこぽんのゼリー

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  • 「天空の豚」は自家飼育の旨味たっぷりの豚さんたち。豚舎も新しくなり、この数日後には赤ちゃんも誕生しました。
  • ちまきにふりかけられた山椒の粉は周辺の山で採れたもので、さわやかで折り重なるような薫りがたまりません。
  • やさしい味のこんにゃくやお豆腐も自家製で、添えられている薫り高い葉わさびとシャキシャキのクレソンもこちらで採れたものです。
  • 自家製たまごを使ったアイスクリームはとっても濃厚。
  • 口和ならほとんどの地域で見られる熊笹は体にいい健康食品で、これから熊笹を使った新商品も企画中とか。
  • デコポンのゼリーは、酸味と甘味がもうギュッとつまって、お口のなかではじけます。

この内容で1,000円とは、申し訳ないくらいこだわりのランチメニューです。


前置きが長くなりましたが、今回は口和町宮内にあります「よもぎカフェ」さんにおじゃましてきました。

よもぎカフェは、開店以来、新聞やテレビの取材も多くご存知の方も多いと思います。

開店は、2017年4月23日で、当初は由香さんと妹の忍さんがメインでしたが、忍さんがご結婚で関西に移られたため、いまは同じ敷地にあるスイス村のスタッフでもある弟の崇さんがお手伝いされています。崇さんは、調理師免許を持ち、農作業もできてまさにうってつけの人材。

とは言え、スイス村のお仕事もあるので無理のない範囲でということで、よもぎカフェの営業も完全予約制となっておりますので、ご来店の際はまず事前にお電話(080-4174-7851)を。

天空の豚のハンバーグ 自家製じゃがいも添え
庄原産もち米を使った天空の豚と山椒のちまき

よもぎカフェは、結構な山奥にあり、自家製の食材をふんだんに使った美味しくおしゃれな料理を、素敵な建物と周囲の絶景のなかで楽しめる、という魅力的でわくわくするようなお店なのですが、今回訪れてみて魅力はそれだけではないことを知るのでした。

その魅力とは、同じ敷地にあり、由香さん達のお父様の木原信行さんが代表をされているフリースクール「一般社団法人スイス村」との見事な連携にあります。

フリースクールであるスイス村では、野菜づくりや豚の飼育などの生産活動を教育の一環として行っています。そこで生産されたものがよもぎカフェで食材としてお客さまに提供されます。また、農産品やよもぎカフェの加工品は道の駅たかので販売されています。

自家製さしみこんにゃく 葉わさび添え
自家製とうふとクレソン

これは別の見方をすると、商品を自分達の手で作り自分達の手で売るということで、一連の流れが全て自分達の手の中で完結していると言えます。これは、周りの影響を受けにくく、どんなものをどう扱うかを自分達で決められる、という意味でとても強い仕組みなのではないかと思うのです。そのなかに、お客さんを呼べる、つまり販売の場としてよもぎカフェがあるというのは、大きな強みでもあります。

また、スイス村では作るところから売るところまで子ども達が携わっていて、お客様にどう評価されるかを目の当たりにできるという、超実践的な教育の場になっています。

ちなみに、スイス村には見学に来られる方もたくさんいらっしゃいます。その方々に落ち着いた雰囲気のなかでお話ができる場としてよもぎカフェが活用されているそうです。ちょっと堅い感じがするいわゆる応接間より、きっとリラックスしてお話ができるのではないでしょうか。こういう場があるのは、スイス村にとって魅力のひとつになることでしょう。

食後のデザート

このように、よもぎカフェとスイス村は、それぞれの持ち味を活かし、まるでひとつの「まとまり」のように機能しているのです。

この「まとまり」をうまく表す言葉が何か無いか……と考えていたところ、英語で「会社」を意味する「カンパニー」のもともとの意味は「共にパンを食べる仲間」だというのをどこかで聞いたことを思い出しました。

この「カンパニー」がここでの「まとまり」を表すのに相応しいのではと思いました。

つまりここでの「まとまり」は、現在使われている商売をする場としての「カンパニー」と、本来の一緒に食べる(暮らす)という意味でのの「カンパニー」両方の意味を持っているからです。

それは今風に言うのであれば、「商売のやり方」を表す「ビジネスモデル」と、「暮らし方」を表す「ライフスタイル」のちょうどまんなかにあるものに思えるのです。 もともと、仕事とは暮らしの一部でした。しかし、お金をもらって雇われるという形ができた頃から、仕事と暮らしが切り離され、別物のようになり、場合によっては我慢してやるもののようにさえなってしまいました。

スイス村から望む八国見山

自分の人生の一部である時間を使っているのにそれはちょっともったいない話です。もし、暮らしと仕事が少しでもつながっていれば、それは仕事の充実感につながります。よもぎカフェとスイス村は、そんな仕事と暮らしがつながる場だとも言えるのです。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、伺ったお話から、ぼくの頭のなかにこんなイメージが広がっていったのでした。

田舎で都会と同じような大きなビジネスを望むのは難しいですが、こういう強さを持てるのは田舎ならではだと思います。 由香さん、崇さん、美味しいお料理と楽しいお話、そしてスペシャルツアーまでありがとうございました。

崇さん と 由香さん

口和自治振興区 地域マネージャー 松本 晋太

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